7歳、俳優になる(かもしれない)朝

「ちょっとした俳優さんみたいだね。」

昨日の夜、お風呂で次男の髪を切った。

でも途中で嫌がられてしまい、あまり切れずに終了。正直、仕上がりは「うーん……」という感じだった。

ところが、お風呂を上がって乾かしてみると、案外アシンメトリーで、ちょっとカッコいいかも?なんて、私はひとりで思っていた。(※親のひいき目、強め)

翌朝。寝癖がついていたので、「髪を濡らすよ、洗面台においで」と声をかける。濡らして、ドライヤーで整えて。

鏡の前で、次男が自分の髪をとかしながら、ぽつり。

「ちょっとした俳優さんみたいだね。」

……え?7歳のやんちゃボーイから出てくる、妙に大人びた表現。

「ちょっとした?」「俳優さん?」

どこでそんな言い回しを覚えるのか感心しつつ、その自己評価の高さにも、じわじわくる。

嫌がって満足に切らせてくれなかったのに、仕上がりにはしっかりご満悦。どうやら本人の中では、完成していたらしい。

そのギャップに、朝から吹き出した。

洗面台には、7歳の俳優(かもしれない)と、ちょっと誇らしげな母が並んでいた。

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